モティベーションの誤謬

chiss4122005-06-05

ビル爆破倒壊シーンというのは、そのインパクトと同時に哀愁漂う風景だとおもう。ビルを別のもの、例えば組織にたとえることは容易だが物事はそんなに一瞬では片付かないものだ。求心力というのはどのように醸造されていくものだろうか。少なくともそれは人でありそれ同士の繋がりに他なら無いと思う。共同体意識というのだろうか。外資系では希薄だといわれているものだが、外国に来た外人はむしろその意識が強いのではないか。

働く意義も個々それぞれ違うだろう、適当にこなしてでも日々食える環境を目指す人、ほどほどのタスクをゆっくりとこなすのを望む人、自分以上の物を常に追いかける人。モティベーションの根源が人それぞれ違う以上そのそれぞれにあわせた環境作りが大切だ!なんて人に優しい会社らしいコピーは真っ赤な嘘だとおもう。会社組織は営利団体であり共産主義社会じゃない。個々人に合わせた環境なんて存在し得ないし、そう標榜することすら現実を見ていないといえる。人は不満を持つ生き物だから、仮に比較としてAより良くてもBより悪ければ不満なのだ。人はまた妥協をする生き物なので、仮にAでなくてもBでよいと思う。この2つの背反する思考の裏づけが、その個人のこだわりであり、モティベーションであり、真剣さの密度の差だ。