衝撃の違い! ノートパソコンのTN液晶

chiss4122011-04-24

最近ノートパソコンは以前ほど売れていないようだ。何を今更なほどkmszな情報だが、改めて振り返るといわゆる台湾勢が席巻したネットブックという小型の機能限定の安いパソコンがまず一因。続いてアップル勢を筆頭に拡散するIPadとその派生商品のタブレットPCたち。
その影響もあってかノートパソコンもずいぶんと安くなった、というか二極化が進み、高価格帯は居場所を無くしつつあるようだ。大学時代に最初に買ったsonyvaioは20万近くしたし、その後買ったSHARPmebiusも17万程度で、SHARPは現在は撤退か少なくとも量販店では見なくなった。

前置きが長かったが、転職の結果長く離れていたノートパソコンを買おうという気持ちになったのだった。

いざヨドバシで売り場を見てみると、隔世の感がある光景。
もう10数年ひたすら自作のデスクトップの拡張と補修でお茶を濁してきたが、今のノートは超スペック高いのに、安い!
特に海外勢、lenovodell、hpなんかは最新スペックでも下手すると5−6万だ。
自作デスクトップ換算だとOSで2万、メモリー1万、HDD7000円、マザー1万2000円、モニタ4万、光学ドライブ7000円、ケース1万、電源6000円って全然自作のほうが高い。

じゃあ一体何でこんなに安く変わったのか、最初はわからなかった。確かにハードディスクもメモリーも昔より安くなった。
cpuの単価もおそらく若干安いかもしれない。そして判明したのが、液晶の劣化だった。

液晶が安物になっている!

意外な落とし穴だが、スペックには画素数しか書いてない。なんという不誠実だろうか!
なんと見渡す限りすべてTNパネルだったのだ!
ありり!TNってのはあの劣悪な色、狭い視野角のあれだろ?

最近は携帯でもTNなんて使ってないし、デジカメの裏の液晶も結構いいのが搭載されてる
デスクトップ用はTNは確実にTNって記載されていて且つ安いので一目瞭然だ。

でもノートパソコンはセット売りだから、VAかIPSがほしければ、それを搭載したモデルを買わないといけない。
だが!だがだが!もうどのメーカー品もTNだ。SONYNEC東芝も、富士通もすべてバカTNパネル搭載だ!そして売り場には記載がない。

いろいろ調べたがコスト的にもバッテリーの持ち(消費電力的にも)TNで十分で文句も出ないとのこと。
いいパネルを搭載しても高くて売れないのだろう。
なんと悲しいことか。

この結果僕はある挑戦をした。某○○○○○○製品を試してみようと思い立ったのだ。かつては□□□とはいえいまや中国ブランド。
価格コムで好評だったCore-i3搭載の△560-AQJを5万を切る破格で購入。

最初は原価割れなのではという値付けに歓喜し、さすが中国だと時代の移り変わりを認めざるを得ないという感もあった。
しかし、しかしだ。液晶が、、、酷い。たしかにあるレビューで解像度が今一つというのがあった。
色味は青が強く補正しても不自然。見づらいコントラストで、特にワードなどの白バックがつらい。
黒が強い写真は全部同じ黒になり階層がつぶれて識別できず、明るさやコントラスト補正すると白が飛ぶ&まぶしい。
そして非常に狭い視野角、とくに上下がつらい。
顕著なのは黒が白っぽいこと。スタート時のBIOS画面というかブート画面はブラックバックだが、白が透けてきている。
WEBカメラも、、おまけ程度だと割り切っても酷い。感度が悪いのか真っ黒だ。

残念ながら初期不良品を掴んでしまったため、返品処理となった。セカンドチャンスを貰った僕は今度は国内メーカー品から選ぶこととした。ずらり並んだパソコンの液晶に注視し、ひとつひとつ視野角、色、明るさ、レゾリューションをチェックした結果、NEC富士通東芝の機種がTNながらも比較的好み。その中でもNEC富士通の上位機種は店員さん曰く一段階よい液晶を採用しているとのこと。だが好みの問題だが、東芝ダイナブックの中位機種T350を選択。MSオフィスプロ2010が入って7万台って。そろばんが合わない。

結果は、冗長なアプリケーションが大量にインストールされているが、ハードがしっかりしているので問題なくサクサク動く。
そして、液晶! ぜんぜんマシ! TNには違いないがまだこれなら使える! 視野角も上記のものよりも断然広く、色も自然、
白バックも平気で、写真の黒もつぶれにくい。これは歴然とした差だ!価格の差はオフィスの差でほぼ埋められることを考えると
断然こちらだといえる。価格コムレビューは結構信頼できるかとおもったが、これは再考の余地ありと言える。

ノートの液晶がほぼTNであること。
そしてそのTNにも大きな差があることは、これは価格コムのレビューにも載ってない、スペック表にもALL ABOUTにも、個人ブログにもあまり記載されていないが。とても重要な発見だった。