志賀は吹雪いていた。正確には雪が斜めにたくさん降っていた。頂上付近はガスが出ていたが視界はおおむね可。グローブに落ちる雪がまだ結晶の形が判別できるくらい綺麗で、そいつがふわりふわりと、しかし絶え間なくどっさりと降る。別名「六花」と呼ばれる…
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