フェリクローム (TYPE-III)

chiss4122005-04-17

カセットの種類は4種類あるのだが、その第3分野は意外と知られていない。ノーマル、ハイポジション、フェリクローム、メタル、と4分野中生き残ったのは実質ハイポジだったようだ。フェリクローム(TYPE-III)カセットはバイアスはノーマル、EQはハイポジやメタルと同じ70μsで使用するものだが、そんな設定が出来るデッキは正味無いと思う。自動ポジションチェック機能もノーマル、ハイポジ、メタルを本体の穴の有る無しで判別しているがフェリクロムはその規定以前なのでノーマルと判定される。こもりぎみなノーマル用のEQでフェリを録音するとハイが強調されたシャカシャカな音になる。

これだけ世代交代すればカセットはもう無いだろう、MDだって危ういのに、、と思っていたら各社まだ生産してましたが、残念ながらメタルはダメみたい。ソニーの「ESメタル」「スーパーメタルマスター」、AXIAの「K METAL」、TDK「MA」ももう生産していないみたい。高いのは2000円もしたからな。

「AXIA」は富士フィルムアクシアのブランド
「MAXELL」は日立マクセルのブランド
「TDK」は東京電気化学工業株式会社の頭文字

以下参考文献より
メタルテープは、従来のガンマ酸化鉄、コバルト含有酸化鉄等とは異なり、酸化していない純鉄を素材とする金属粒子(メタル)を用いたテープで、 保磁力(Hc)と残留持束密度(Br)が従来のテープの2〜3倍という極めて高いエネルギーを貯えることができる磁気テープである。製法として金属粉を塗布するMP(Metal Powder)タイプと真空蒸着で作るME(Metal Evapor- rated)タイプがある。