たで食う虫も好きずき

chiss4122005-10-25

たでは「蓼」と書き、鮎の塩焼きに欠かせない蓼酢の材料でもある。葉は柳葉のようでたいがい虫が食ってる。噛むとうげっとなるほど鋭い辛さで、後で口がしびれる。そんなに辛い蓼を好んで虫が食べるってのから表題の諺が生まれたのはよく理解できるが、虫には大好評なようだ。ちなみに辛味の成分はタデオナールと言うらしいが定かではない。鮎の塩焼きに使う蓼は「鮎蓼」といって、本来天然の鮎が棲んでいる河川の傍に自生しているものらしい。この蓼の葉の部分だけを擂鉢に入れ、擂粉木でこまかくする。本塩を一つまみ入れてから米酢と柔らかめの御飯を少量擂鉢で当たる。これを水で伸ばしてから漉すと出来上がり。でも、塩だけで食うのが旨い。前回海老つながりで、エビちゃんだったので、今回は鮎つながりで、鮎河ナオミ