ネットで新聞の限界

chiss4122008-03-11

僕が学生をしていた8年前でさえ、もう新聞限界説が流れていた。紙媒体の新聞を購読しなくてもネットで全て閲覧できる時代が来るし、来ているというものだ。たしかにこの8年掛けて有象無象玉石混交ながらもネットメディアは紙媒体をあっという間に追い越し、いまやネットで検索すれば何でもでてくる時代になった。辞書を引かず、ライブドアやエキサイトの翻訳を使いALCで辞書機能を使う。国語辞典やことわざ辞典も個人ブログ上ですら提供され、WIKIPEDIAに至っては検証もされないまま真実であるかのような権威を既に持っている。そんなネットの恩恵を十分に受けているため、批判こそしないが、やはり完全では無い。既に膨大すぎるほどの情報があるためそれを検索し、ソートする機能なくしては多すぎる情報に埋もれてしまう。

まあ一般論はいいとして、昨日日経新聞で大手生保の団体年金(特別勘定)での運用利回りに最大2倍の差という記事を見つけた。小さい記事だったが、数字を使おうとネットで検索したが出てこない。日経ネットで検索しても出てこない。日経の紙面をそのままPDFにするサービスも始まってはいないようだ。ネットだと情報がいち早く転用されることから、アップするのを躊躇う事情もあるのだろうか?それにしてもだ。どこにもヒットしないので、ここがヒットの源になることを祈って備忘録。

大手生保7社の2007年4月-12月の団体年金利回り
第一/-2.23% 日生/-2.89% 大同/-3.32% 富国/-4.11% 三井/-4.50% 住友/-4.66% 明治安田/-4.81%
全社マイナスだが、差は最大2倍ついた。団体年金の特別勘定は一定の運用利回りを保証する一般勘定と違い運用実績をそのまま運用利回りに反映するため、企業年金は受託競争の成否につながりやすい。第一は「個別銘柄の選択がうまくいき、外国株のパフォーマンスが良かった」とコメント。明治安田は「国内株、外国株の比率を多めにし、債権を少なめにしたのが響いた」としている。ちなみに私個人の確定拠出年金は若干のプラスとなった。

あともう一つ気になる記事は、全米24の大都市圏で、少なくとも4100万人が利用する飲用水道水から、抗生物質精神安定剤などの医薬品成分が検出。検出量は微量ながら、継続的に摂取する水だけに心配だ。医薬品は人間に摂取されたのち、一部を吸収した残りは対外に排出されるが、下水処理でも全ての成分は除去できず自然界に蓄積、その後循環して川に戻り、浄水処理でも除去できず人間の元に戻ってきた。検出物質には他に、高コレステロール薬、喘息薬、ホルモン剤なども。医薬品物質には現在上限基準が存在しない。