WASAPI と SE-200PCI LTD の組み合わせ

chiss4122010-02-20

先代のWINDOWS XPの自作パソコンが不調に陥ってから、急遽WINDOWS 7パソコンを組み上げたが、各パーツがWINDOWS7に未対応であるという点で様々な不便を強いられている。そのうちのひとつがPCで音楽を聴くという21世紀型の音楽鑑賞スタイルが危機に瀕したという点。

以前のマシンではAUDIOTRACK社PRODIGY192 SPというオーディオボードを経由して光デジタル出力し、ONKYOのやや貧弱なミニコンポFR-V77を経由してBOSEの301で鳴らすという仕様だったが。このPRODIGYWINDOWS7で使用するDRIVERがメーカーからまだリリースされない。2010年夏ごろという未確認情報もあるが、さすがに遅い。この辺りのサポート力でメーカーの力量が試されるともいえる。
マザーボードに載ってるREALTEKのオーディオ出力もHDサウンドに対応しなかなか高性能になっているが、光で出力すると猛烈なプチノイズがでて使用に耐えない。これはうちのノイズ環境のためかもしれない。

PC音楽諸子がONKYOのSE-200PCI LTDに熱い視線と高い評価を送っていることは周知の事実だが、ASIO出力に未対応である点が不満との書き込みが目立つ。でもここでWINDOWS7ならではの恩恵としてWASAPIを経由するという方法を導入してみた。ソフト側で対応しているFOOBAR2000を製作者サイトからダウンロードし、WASAPI OUTPUTのプラグインも同サイトから導入し、設定を行ってみた。

その結果は素晴らしいの一言。200PCI LTDとWASAPIは自分史上最強であった(PCで鳴らすという点で)
もちろんケーブルにこだわる余裕は無いので、その辺は普通だが、それでもノーマル赤白や同梱の細いスピーカーケーブルよりは一段上のものを使用しているが。それでも非常に安価にこのサウンドを手に入れられたことは特筆に値する。詳細は他のサイトが詳しいので省くが、この組み合わせはお勧め。出音は楽器毎の音がよく分離した非常にツブの良い奥行きのある音に生まれ変わった。一皮ベールが剥がれモヤモヤ感が晴れる感じ。SE-200PCIで一枚、WASAPIでもう一枚ベールが剥がれてよりクリアに。

ちなみにWASAPIはWINDOWS VISTAのSP1から導入された音声出力方式で『Windes Audio Session API』の略。OSでサポートされているので、ASIO非対応のボードでも対応可能。反応速度(レイテンシ)が非常に早いだけでなく、音質劣化の元凶として悪名高いWINDOWSのマスターミックスを経由しないのが特徴。ASIOのメリットをOSで対応した画期的な規格。