ウイスキーその2 そしてアイラモルトに

chiss4122005-04-20

Islay Malt(アイラモルト)はスコットランド南西に位置するアイラ島に存在する蒸留所で作られるスコッチで、独特のヨード香がする。所謂「臭い」酒なんだがこれがそのうち癖になってしまうのだ。いまさらだが、モルトウイスキーは大麦麦芽(モルト)だけが原料になっており、それにピート(堆積した草炭泥炭)を焚くことで麦芽に燻煙香を吹き込み香り付けをする。アイラモルトはそのピートが他と断然違うのだ。アイラ島は島の1/4がピート湿原で覆われている、そしてここのピートはスコットランドの他の地域に比べてコケ類が多く、さらに絶えず海風に晒されているので潮の香りがする。さらに蒸留所がすべて海に面しているために倉庫で熟成する間にも磯の香りがどんどんついていくのだそうだ。そんなアイラには8つの蒸留所があり、そのうちでもラガブーリンを良く飲んだ。(もちろん全部試したわけではない)。引用だが、「モルトウィスキーを飲み続けると必ずラガヴーリンに行き当たる」といわれるほどの銘酒。本当に臭いしヨーチンの匂いがするので決して万人受けはしないのだが、クサヤや納豆が大衆を惹きつけるように、このヨード香も慣れるとたまらなく良い香りに変わってしまうようだ。不思議なもんだ。

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