XONE 92 本物より本物っぽい表現

chiss4122006-07-10

イギリス製音響ミキサー大手のALLEN & HEATH による4チャンネルミキサーのXONE 92についてのコメント続き。色々な板で混ぜやすいとか、音が良いとか聞いていたが。実際に同じソースのものをファイルに録音し直してみるとDJM600との違いは意外とハッキリしてくる。まず高音域の伸び(シャキシャキ感)はよりクリアに、低音の粘りはよりドッシリとでる。ドンシャリなのかと言えばそうなのかもしれないが、もともと高音や低音の伸びの悪いレコードでの再生でここまでキンと芯の通ったハイハットが聞こえると嬉しいものだ。化学調味料のような深みのないベッチャリとした音色ではなく、強弱際立つコントラストの高い音が再現されている。以前にもコメントしたが、これは原音を忠実に再現するというピュアオーディオの観点では無く、本物より本物っぽい音の創造の観点だ。これはBOSEのスピーカーにも言えることかもしれない。イタリアのバチカンの聖堂では白いBOSEの404が10以上吊ってあり、聖歌やプリーチャーの声がごく自然な音で響きわたる。当然人間の声がそんなに響く訳もないので人工的なのだが、それでも違和感が少ない。

縦フェーダーは8割落とすと結構ストンと落ちて行ってしまうので、DJM600の感覚だと早く落ちすぎになって自然さが無くなってしまうかもしれないので注意。あとMIX OUTはRCAは使用できないので、TSRの標準プラグもしくはキャノンで出力しないといけない。電源は脱着可能式ながら、アースの角が出ているのでアダプターを300円程度で買わないと通常のコンセント口に差し込むことが出来ない。