カセット と 廃盤 と 80’s

chiss4122008-09-27

当然といえば当然だが、音楽の世界では毎日新曲が生まれ続けている。人が音楽を作り始めてから曲は延々と増え続けている。だから世の中から消えていく曲も沢山あるのは仕方がない。でも、個人的に救いたい曲は何とか救いたいと思っていた。

しかし一度消えてしまったものを復活させることは実は非常に難しい。一度でもCDで存在した曲はまだ救いがある。
神田あたりには中古CD屋が多く、店員も目利きばかり。この前も『東京ビートニクス vol.1 東芝盤』のCDをゲットしたばかりだ。このとき救いたかったのは『冨永ユキ の 東京インディアン』

一度もCD化されていないものは厳しい。もうCDはベスト盤にDVDをつけても売れない物は売れない。だから売れるCDしか作成されない。探していた70年代ー80年代の黒人音楽はもう超メジャーアーティストのベスト盤か、メジャー曲のコンピレーションという切り口でしか売ってない。

消えゆく曲は中古レコードでも救えない。レコードは正規盤しか無かったので、中古品で流通するのは廃盤か、コレクターアイテムかくらいで、流通のコストに見合うように、価値のある高値のものしか流通しない。つまり世に必要とされない音楽はここで消える。少なくとも手が届かないところに行ってしまう。

それで最近、ヤフオクでカセットプレーヤーを落札した。ONKYOのK-V77というやつだ。結局もう昔の自分のカセットから救うしか方法が思いつかなかった。もうカセットプレーヤは要らない人がばかりなんだろうな、めっちゃ安かった。今回救済したのが1979年発売 ワーナー・パイオニアが出した、ATLANTICレコードの 『SUPER ORIGINAL DISCO HITS VOL.1』。この中でもB面の2曲目 CUGINIのLET ME SLEEP ALONEが大廃盤。もうドコニモ無い。あとハービー・マンの『ディスコでジャズろう!』あたりもレア。邦題のセンスが赤面ものだが内容はいい。最高なのはA面の1曲目のBONEY Mの『GOTTA GO HOME』。ボニーMはとにかく強烈に80年代で良い。